相談前の状況
依頼者は、長年勤めていた会社での立場を利用して、複数の顧客からお金をだまし取ってしまいました。最初は経済的に困窮していたため、一時的な資金繰りとして考えていたものの、その後も継続的に顧客から金銭を詐取する行為を続けてしまい、ついには被害総額が数百万円に達してしまいました。
最終的に、被害者が不正に気付き、会社に通報。その後、会社が警察に相談し、依頼者は詐欺罪で逮捕されました。逮捕後、依頼者は自らの行為の重大さに直面し、強い後悔の念にかられましたが、被害者への償いをどうすべきか全く分からない状況に陥りました。
相談後の対応
当事務所は、依頼者からの相談を受けて弁護活動を開始しました。まず、依頼者に対しては、自己の行為に対する真摯な反省を促し、裁判に向けての準備を進めました。依頼者は、自らの行為を深く反省し、二度と同じ過ちを繰り返さないことを誓いました。
次に、被害者への謝罪と被害弁償に向けた準備を開始しました。また、謝罪の気持ちを伝えるため、被害者への手紙を作成し、心からの謝罪を表明しました。
裁判では、依頼者の反省の深さ等が考慮され、通常よりも軽い刑罰が科されることとなりました。
担当弁護士からのコメント
今回のケースでは、依頼者が真摯に自らの過ちを反省し、被害者に対する誠実な対応を行ったことが、刑の軽減に寄与しました。刑事事件においては、早期に弁護士に相談し、適切な対応を取ることが、事件の結果に大きな影響を与えます。特に詐欺事件のような経済犯罪では、被害者への弁償が重要なポイントとなるため、できる限り早く行動を起こすことが求められます。
依頼者は、初めは精神的に追い詰められていましたが、家族の協力も得て、被害者との和解に向けて努力を続けました。このような姿勢が裁判で認められ、結果的に減刑が認められたのは、非常に意義深いことだと感じています。
刑事事件に巻き込まれた際には、一人で悩まずに、まずは弁護士にご相談いただくことをお勧めします。
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