相談前
依頼者であるAさんは、以前にも窃盗の罪で有罪判決を受けた経験がありました。しかし、前刑からそれほど時間が経過していないにもかかわらず、再び窃盗を繰り返してしまい、再逮捕されました。Aさんは自身の罪に対して真摯に反省していましたが、前刑からの短期間での再犯という事情もあり、厳しい判決が予想される状況でした。
Aさん自身も「また同じ過ちを繰り返してしまった」と強い自己嫌悪に陥り、家族や社会に対しての償いの気持ちを抱えていました。Aさんは前科があることや再犯であることから重い刑が科される可能性に不安を感じており、刑を少しでも軽くできる方法がないかと相談されました。
相談後
当事務所では、まずAさんの深い反省と今後の再犯防止策を徹底的に確認しました。Aさんが心から罪を認めて反省していること、そして家族の協力のもと、再犯防止のための具体的な生活指導を行っていることを、裁判所に訴える必要がありました。また、Aさんの年齢や、過去の犯罪に至った社会的背景、家庭環境なども慎重に調査し、Aさんが抱える生活環境の改善が再犯防止につながるという点を主張しました。
情状弁護においては、Aさんの家庭の事情や社会復帰の可能性に重点を置き、裁判所に対してAさんがこれ以上の服役よりも社会復帰に向けた更生が必要であることを訴えました。最終的に、裁判所はAさんの真摯な反省と再犯防止に向けた具体的な対策を評価し、減刑を決定するに至りました。
担当弁護士のコメント
本件は、前科があり再犯であるため、非常に厳しい状況からのスタートでした。しかし、依頼者が自らの過ちを認め、心から反省していることを法廷でしっかりと示すことができたことが、減刑につながった大きな要因です。
刑事事件においては、反省の態度や今後の再犯防止策が判決に大きく影響を与えることが多くあります。どんなに厳しい状況でも、正しく対応することで最善の結果を得られる可能性があります。
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