強姦

【罪名】

強姦罪(刑法177条)

準強姦罪(刑法178条2項)

集団強姦罪(刑法178条の2)

強姦致死傷罪(刑法181条2項,3項)

強盗強姦罪(刑法241条)

強盗強姦致死罪(刑法241条)

 

【量刑】

強姦罪:

3年以上の懲役

準強姦罪:

3年以上の懲役

集団強姦罪:

4年以上の懲役

強姦致死傷罪:

無期又は5年以上の懲役(刑法181条2項)
無期又は6年以上の懲役(刑法181条3項)

強盗強姦罪:

無期又は7年以上の懲役

強盗強姦致死罪:

死刑又は無期懲役

 

【犯罪の内容】

強姦罪は,暴行又は脅迫を用いて,被害者の意思に反して性的行為を行う犯罪です。

強姦罪は,その行為態様によって,単純強姦罪,準強姦罪,集団強姦罪に分かれます。また,その被害結果によって,強姦致死傷罪,強盗強姦罪,強盗強姦致死罪に分かれます。

なお,強姦罪,準強姦罪は親告罪とされています(刑法180条)。親告罪とは,告訴がなければ公訴を提起することができない犯罪を言います。

なぜ強姦罪等が親告罪とされているかというと,事実が公になると被害者に不利益が生じるおそれがあるからです。

もっとも,集団強姦罪や,強姦致死傷罪などは,非親告罪(告訴がなくとも公訴を提起することができる)とされています。

 

【弁護方針】

強姦罪は,被害者の意思に反して性的行為を行ったことが要件となります。

合意で性的行為を行ったという事情があれば,強姦罪は成立しないことになります。

そこで,合意で性的行為を行ったのかどうかを確認した上で,実際にそうだとすればその事実を主張・立証していく必要があります。

また,強姦罪は親告罪ですので,告訴があることが公訴の条件となっています。

そこで,起訴前に被害者から告訴を取り下げてもらうことができれば,不起訴処分を得ることができます。

もっとも,強姦事案の被害者の処罰感情,苦しみは当然ながらとても大きいものです。被害者のお気持ちにも配慮しながら示談交渉を進めなければなりません。示談交渉が難航するケースも少なくないことはあらかじめ認識しておく必要があります。

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